アルミ

スクラップ取り扱い材質 アルミとは:

アルミは鉄の約35%の比重で、金属の中でも軽い分類になります。純アルミは柔らかいものの、ジュラルミンなどのアルミ合金は適度な強度があり、加工性に優れているため、身の回りのさざまなものに使用されています。主な用途は自動車などの輸送機器や建築材料、容器包装材料あり、全体の60%を超えています。

アルミの種類

新切アルミ(2S)

アルミスクラップの代表的なもので、アルミニウム99%以上、厚さ0.3mm以上の板、波板、棒、管並びこれに準ずるものの新しい屑を言います。油やグリス、ビニールなどの不純物は一定の割合以下にしなければいけません。

63S

A6063の異物が混入していない押出材のことを言います。強度や耐食性が高く押出加工性に優れているため、建築用サッシなどに使用されます。回収時はビスや樹脂などの異物が混入していないか確認します。

アルミ63S

アルミ63S

52S

アルミにマグネシウムを添加し、強度と耐久性を向上させた合金です。板金材として利用されることが多く、建築現場や加工工場で発生します。

5052S(ビニール付)

5052S(ビニール付)

52Sビニール付き

基本的に板の厚みは20mm以内で大きさが1500mm以内とされています。加工時に表面を傷付けないようビニールで覆われているものをビニール付きと呼びます。ビニールは不純物として扱われるため、ビニール無しのものと分ける必要があります。

ネームアルミ(2SB付・B付ポンチ)

アルミ製のネームプレートのスクラップを言います。表面が塗装されいてるいるものは不純物が混ざっているアルミとして扱われることもあるため注意が必要です。

ジュラ屑

アルミ合金の中で、銅、マグネシウムを含んだ合金を「ジュラルミン」と呼び、このジュラルミンを加工した際に発生した端材などをジュラ屑と言います。アルミ以外の付き物がなく、工場発生の端材で付き物がないものだと高値で買取ってもらえます。

 

アルミジュラ屑

アルミジュラ屑

新コロ(ホイール)

自動車用のアルミホイールスクラップを言います。アルミを型に流し込んで固めたものを「鋳物」と呼び、「コロ」とはスクラップ用語で塊を指します。アルミホイールにはバルブやホイールカバーなどの異物が混入していることもあり、当然ながら異物が少ないほど買取価格が高くなります。

機械アルミ(イモノ)

自動車部品や機械部品などに使用されているアルミ製の部品を呼びます。鋳物は砂や非鉄などを混ぜて成形しており、機械部品は金属以外のものも付着していることも多いため、ものによっては工業雑品や鉄類などに分類されることもあります。

解体サッシ

窓枠に使用されているアルミニウムを言います。窓枠には鉄やゴムなどのダストが付いていることが多いため、「付物あり」と「付物なし」に分けられます。サッシの内部に異材が混入しているものは取り外しが困難ですので、アルミとして再利用できません。

アルミ粉

アルミの材料を旋盤やフライス加工した際に発生した切粉などの屑を言います。アルミダライ粉、アルミ切粉、アルミ切削屑とも呼びます。アルミには様々な種類がありますが、屑が混ざってしまうと選別は不可能ですので、まとめて溶解して2次合金地金にしてしまうことが多いです。油分、水分などの不純物が混入していることも多いため、回収前に入念にチェックされます。

アルミ削り粉

アルミ削り粉

アルミプレス

アルミ缶やアルミサッシをプレス処理したものを言います。アルミニウムは新地金から生成するより、リサイクルして地金を作る方がコスト的に優れているため、アルミプレスは安定的に需要が見込めるスクラップと言えるでしょう。

アルミ缶プレス

アルミ缶プレス

ガラアルミ

鍋やフライパンなど付き物があるアルミ製品を言います。スクラップに持ち込まれたガラアルミはIHが多くないか、付き物が多すぎないかなどが確認され、問題なければプレス処理されます。プレス処理されたガラアルミは自動車部品に再利用されます。
缶ガラアルミ 飲料の容器として利用されるアルミ缶のスクラップを言います。スプレー缶と飲料缶は別物に分けられるため、混入させないように注意する必要があります。
IH対応のガラアルミは分けてお持ちください。

缶プレス

自動販売機で売られている飲料のアルミ缶は溶かして製錬すれば再利用できます。缶プレスはアルミ缶をプレス処理したものを言います。スチール缶やペットボトルなど、アルミ缶以外のものが混入していると買取り出来ない場合もありますので、事前に分別されているかどうか注意する必要があります。

アルミラジエター

フィンやチューブがアルミで出来ているラジエターです。ラジエターは熱交換器の一種で、自動車や空調機器、パソコンなどに使用されています。アルミラジエターはアルミスクラップに分類されますが、ダストが多く付着しているため、アルミスクラップの中では質の低いものになります。タンク部分は鉄やアルミ、プラスチックなどがあります。

アルミラジエーター

アルミラジエーター

Pタイル付アルミ

アルミニウム製の床材です。オフィスや工場の床に敷いて使用します。床面に仕上げ材としてビニルやカーペットが張り付けられている場合が多くなっています。当然ながら仕上げ材は不純物になりますので、多ければ多いほど買取価格が安くなります。異物や異材が付いていないものはダイカストとして扱われます。

ベースメタル

貴金属や鉄以外の金属を言います。安定性が低く、空気中で熱すると簡単に酸化する金属でもあり、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛などがあります。また、銅については通常ベースメタルに分類されることもありますが、その特性から貴金属として取扱われることもあります。

各種アルミスクラップの買取は
荒川金属へご相談ください